光回復とは?

光回復によるDNAの修復

紫外線の害のみを信じるならば、沖縄や長野では、多くの人が健康状態が悪化し、短命のはずです。
しかし、実際には長寿の地域となっているのはなぜでしょうか?
太陽光線から出ているのは紫外線だけではありません。太陽からは、可視光線や赤外線など、何十万種類もの連続した波長が出ています。これを連続スペクトル光線といいます。
連続スペクトル光線は互いのデメリットをかばい合い、互いに強調し合っています。つまり、波長一つ一つにすべて役割があるのです。これが自然界における太陽光線の姿です。
太陽光線の中には遺伝子に関係する光線もあります。
傷ついた遺伝子を修復させ、細胞の老化を防ぎ、病気に掛かりにくい健康な体作りに太陽光線は深く関わっています。

光回復によるDNAの修復

DNAや遺伝子は、毎日、さまざまな要因(活性酵素、食品添加物、様々な化学物質)で数多くの損傷を受けます。しかし、人体に備わった遺伝子修復酵素が働き、傷ついた遺伝子を元どおりに修復しています。 遺伝子に修復不可能な傷がついたり、遺伝子修復酵素の働きが悪く修復が安易にできない場合には、傷ついた遺伝子を監視する別の酵素が働き、他の正常な細胞に悪影響を及ぼす前に、傷ついた遺伝子を持つ細胞自体を自殺(アポトーシス)させます。アポトーシスによって細胞が減少すると、老化や病気が起こります。生命にとって重要な役目をしている、この遺伝子修復酵素は、実は太陽光線と密接な関係があります。

ワイオミング大学のジョージ博士の研究で、ゾウリムシに紫外線UVCを照射し細胞を損傷させ、次に損傷した細胞に紫外線UVAを照射したところ、細胞が元通りになる(光回復)だけでなく、細胞自体が若返ることを発見しました。
また、さらに驚くべきことに、再度その細胞に紫外線UVAを照射したところ、細胞の寿命が他に比べて1.5倍延びるという結果が報告されてます。
特定の光は、細胞がDNAを修復するのを助けるだけでなく、DNAが潜在的に持っている寿命を延ばす可能性をも刺激することがわかっています。

参考:ジョージ・スミスボーン教授(ワイオミン大学)の光線の研究論文
( DNA Repai and Longevity Assurance Paramecim teraurelia. Science.203:1115.1979 )