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2012/4/12
静岡グランシップ

講師
・日本光線療法協会 代表顧問  医学博士 宇都宮 光明
・特別講師               医学博士 竹内 宏一

アーク光線療法と不妊症

不妊症の光線療法
不妊症は妊娠を望む性生活があって2年間妊娠しない場合とされていますが、その割合は10組に1組程度です。原因は女性側40〜50%、男性側30〜40%、原因不明が10〜20%とされています。なお不妊症の治療は、人工受精、体外受精、顕微授精などの生殖医療により著しく進歩しました。
ところで不妊症の光線療法の話に入る前にお断りしておきますが、光線療法をすれば妊娠する保証はありません。しかし不妊症で悩んでいるご夫婦が妊娠を希望して光線療法を取り入れることは、温かくて気持ちの良い治療をするだけで、自律神経機能を調整し、血液循環を促し、冷え性を改善し、ホルモンバランスを調え、ビタミンDを生成するなど、妊娠につながる有益な効果が期待出来ますから、取り入れて頂きたいと思います。
なおアーク光線のホームページに掲載されている不妊症の体験レポートに、アーク光線で妊娠した喜びが綴られています。実体験で説得力がありますから、読まれることをお勧めします。

不妊症の原因

女性側に原因がある不妊症を女性不妊症と言い、原因として次のものが挙げられます。
@排卵障害
視床下部(間脳)、脳下垂体を経由して卵巣から排卵に導く性腺刺激ホルモン(以下・性ホルモンと略)の分泌が悪く、卵巣で卵胞が発育しないため卵子が排卵しない。
A頸管粘液の異常
頸管は膣に開口する子宮の下方三分の一の円柱状の部分で精子の輸送経路ですが、この頸管粘液の産生が質的、量的に障害されると精子が入れなくなる。
B着床障害
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎や癒着などがあるため受精卵が着床できない。
C卵管障害
卵管炎などで卵管が狭い、あるいは詰まっていて受精卵が卵管から子宮へ移動できない。
D年齢因子
卵子、子宮の老化。35歳以上になると急速に老化が進むが、特に卵子の老化が著しい。
次に男性側に原因がある男性不妊症の原因としては以下のものが挙げられます。
@精子の数、運動能の異常
視床下部(間脳)、脳下垂体、精巣の性ホルモン分泌異常、精子は熱に弱いため停留精巣や精索静脈瘤に
よる精巣の温度上昇で障害された場合、流行性耳下腺炎で両側精巣炎を発症し精巣に器質性の異常を生じた場合などの造精機能障害で、正常な精子の形成が障害され、乏精子症、無精子症、精子無力症などに至る場合で、男性不妊症の原因の90%を占める。
A勃起不全
勃起不全は性行為自体が不能なため、男性不妊症には含まれないとする立場もある。
B精巣から精嚢への精子の輸送
C精嚢から後部尿道への精液の放出
D外尿道口からの射精
BとCとDに挙げた障害は射精に至る障害であるが、いずれも稀なものである。

光線が性ホルモンに及ぼす影響

光線にエネルギーがあればこそ、地球の自然環境が成り立ち、生命が誕生し、動物は物を見る視力という能力を得たことは誰でも知っています。しかし光線エネルギーが生体の光受容細胞を活性化することによって内分泌系に作用を及ぼし、性ホルモンと呼ぶ化学物質の産生を促すことを知っている人はさほど多くはないのではないでしょうか。それで光線エネルギーが性ホルモンに及ぼす影響についての具体例で説明します。
光線エネルギーが無い環境で暮らすとどうなるかから説明します。真冬(冬至)には太陽が昇らず、真夏(夏至)に太陽が沈まない北極圏のシベリア・アラスカ・カナダ北部・グリーンランドの自然の中で生活するエスキモーの女性は、太陽が昇らない冬には月経が止まり、妊娠率は著しく低下します。また自然環境が北極圏と近似している北部フィンランドで既婚女性6000人を対象に季節による妊娠率の違いを5年間追跡調査したところ、日照時間が延びる5月から7月にかけて妊娠率が高く、日照時間が極端に短い冬季の1月〜2月の妊娠率は最低になる季節変動があることが明らかにされました。
ところで逆に光線エネルギーにさらし続けたらどうなるか、この実験は人では出来ませんので、ネズミで行った実験を引用します。ネズミを絶えず光線にさらしておくと、光線を取り込む光受容細胞が神経伝達物質を放出して神経内分泌系路に信号を伝達し、脳下垂体前葉から性ホルモンの分泌を促し、卵巣の成熟を著しく速めます。
これらの事象は光線エネルギーが性ホルモンに影響を及ぼすことを示しています。

光線エネルギーは性成熟を促す

光線エネルギーが性ホルモンに影響を及ぼす反応のメカニズムについて説明します。
光線エネルギーを取り込む光受容細胞は視覚器だけでなく、全盲の人の研究から皮膚にもあることが明らかにされています。この光受容細胞が放出する神経伝達物質は、脳、脳幹、脊髄を通って上頸神経節に達し、そこから松果体に連なっている交感神経の活性を減少させるため、松果体では松果体ホルモンのメラトニンの合成と分泌の両面で減少します。すなわちメラトニンの分泌量は、光線のない夜間には光線にさらされた日中の50〜100 倍に達するピーク値となる顕著な概日リズムを示します。
このように光線エネルギーはメラトニンの分泌量の概日リズムに多大な影響を与えています。メラトニンは脳下垂体からの性ホルモンの分泌を抑制するように作用しますから、エスキモーの女性は月経が止まり、妊娠率が低下したのであり、北部フィンランドで女性の妊娠率が日照時間で季節変動したのです。
一方、光線エネルギーにさらし続けられたネズミは、メラトニンの合成と分泌が抑制され脳脊髄液や血液中のメラトニンは低値のまま推移したため、視床下部(間脳)、脳下垂体前葉からの性ホルモンの分泌を促し、卵巣の成熟、排卵を促したのです。

ビタミンDと妊娠

光線エネルギーがビタミンDを生合成することは周知です。このビタミンDと妊娠との関連については、精巣と卵巣にビタミンD受容体が存在することから、ビタミンDが生殖機能に何らかの影響を及ぼすと考えられていますが、その全容は未だ明らかでなく、一部が解明された段階に過ぎません。
まずビタミンD欠乏状態にしたオスのマウスでは、精子の形成が異常になり、受精能力が低下することが確かめられています。また男性不妊症では精子の数だけでなく運動能など質の低下が問題視されていますが、コペンハーゲン大学病院のヨルゲンセン博士らの研究チームによって、精液内のビタミンD濃度が高いほど運動性のある精子の含有率が高くなることが明らかにされました。博士は今回の結果でビタミンDを摂れば不妊症が改善されるということにはならないが、精子の質を向上させるための確定的な治療法はないため、更なる研究によって新たな可能性を探ることができるようになるだろうと述べています。
次にビタミンD欠乏状態にしたメスのマウスでは、子宮の発育が悪く、卵巣が産生、分泌する女性ホルモンが異常になり、排卵しないため不妊になり易いとされています。
これらのマウスにビタミンDとカルシウムを補充すると生殖機能が正常になることから、カルシウムパラドックスが関わる蓋然性が指摘されています。しかし詳細については分かっていません。

抗精子抗体

精子は女性の体にとって異物、すなわち抗原です。夫婦生活により女性の体内に精子が入るとそれに対する免疫反応として抗体ができることがあります。これを抗精子抗体と呼びます。抗精子抗体は、頸管粘液、子宮膣、卵管内に出現する抗体で、精子の表面に結合して精子の動きを止めてしまい、不妊の原因になることがあります。
抗精子抗体に対する光線療法の効果は、未だ試したことがないのでよく分かりませんが、アレルギー疾患、自己免疫疾患の治療で免疫応答が正常化することで病状が改善することを期待して使い、効果を挙げていることから使って見る価値はあります。

不妊治療の要諦

不妊症の原因には、女性に問題がある場合、男性に問題がある場合、男女の組み合わせに問題がある場合、原因不明の場合など色々な可能性があり、治療をしても常にうまく成功するとは限りませんが、妊娠を望んで本格的に不妊治療に取り組まれる場合、それがどんな治療であっても、ご夫婦で一緒に受けるべきです。光線療法の場合にも、ご夫婦で受けてください。

 

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