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<患者は真実を語る!>
■どうして痛む?
痛みという感覚は、組織や器官を傷害する侵害刺激に対して起きる感覚であって、生体保護ないし警告的意味を持つ感覚ですが、誰しも嫌なものです。
そのせいか、痛みは悪者扱いされますが、大半の痛みは生体の復元現象、あるいは防御現象の表れであり、目的的現象と解される症状です。
炎症に伴う痛みを例に説明します。生体には、侵襲に満ちた環境の中を生き抜くために獲得した優れた防御システムが備わっていますが、炎症はその中の1つで、傷害を受けた組織や器官を修復する過程に不可欠なものです。
即ち傷害を受けた細胞や組織から、修復に必要な物質を血液から動員し易しくする様々な化学物質が放出されます。これを起炎因子と呼び、その作用で起きる炎症に伴う一連の現象によって修復作業が進むのですが、起炎因子は同時に知覚神経を刺激して痛みを起こす発痛物質として作用します。
この痛みは治癒機転と密接に結びついています。
■痛みの種類
痛みは発生部位から、皮膚や粘膜の痛む表在痛、皮下や関節や骨格筋や金膜や腱や靭帯や骨膜や血管の痛む深部痛、内臓に原因があって痛む内臓痛に分けますが、それぞれの痛みの成因、性質が異なります。
また痛みの持続期間から三週間以上続くと慢性痛といい、それより短いとき急性痛といいます。
表在痛は、全身の皮膚・粘膜に分布する痛点と呼ばれる痛みを感じる侵害受容器で受けた感覚が、知覚神経を介して大脳皮質の知覚領野に達して痛覚を生じます。なおこの受容器は、痛みだけでなく圧や温度の感覚にも反応しますが、これらの刺激を感じる最低値の二倍以上になると痛みを起こします。
表在痛の特徴は、早く感じて早く消える、刺すような痛みで、局所判別は正確です。
深部痛は、炎症、循環障害による酸素不足やそれに伴う中間物質の蓄積、組織の伸張、内圧の上昇や下降のような圧変動、神経自体の障害などが原因になって広汎性で局所判別の不良な、遅く感じてしかも経過の長いやけるような痛みです。
内臓そのものは、切っても挫滅しても、熱を加えても痛みません。しかし、直像の内腔の急激な拡張、内蔵の平滑筋の伸張や収縮を伴う蠕動運動の異常、腸間膜の伸張、科学的・物理的な刺激、循環障害などで深部痛に似た局所判別の不良な持続性の汎性の内臓痛を起こします。なお内臓痛は、これまでに述べた痛みと異なり、刺激は自律神経によって脊髄に達し、脊髄で知覚神経や動神経(体性神経といいます)と接触して刺激を伝えます。
このように自律神経と同じ脊髄分節に属する体性神経と連絡があるため、その体性神経が支配する領域の皮膚や筋に一定の規則性を持つ痛みや筋肉の収縮を起こす事があります。
即ち、内臓疾患の場合に障害器官の部位を感じる痛み以外に、障害器官から離れた皮膚や深部組織に関連痛−狭心症の場合に左胸部や左上腕部内側が痛む−腹筋の強い反射性収縮−腹痛に伴って腹壁が硬くなる−を起こします。
■光線で痛みが消える?
光線を信じて熱心に使えば、痛みは必ず消えます。私は物心のつく前から、何処か痛ければそれが怪我ややけどのような表在痛でも、捻挫やひょう疽のような深部痛でも、腹痛のような内臓痛でも、光線をかければ痛みが消えると信じて育ちました。
そんなこともあって、光線で痛みが消えるという事は、私の原始体験と言っても良いものです。
このように光線療法の利点の一つは、どんな痛みでも和らげる鎮痛効果です。しかし光線療法の鎮痛効果を体験することなく信じる人はまずありません。
実際に鎮痛効果を体験した人から話しを聞いても大概の人は「そんな事信じられない!!」と言うでしょう。私の経験でも、光線療法を体験したことのない人に話しを聞くと、100人が100人否定的な答えしか返ってきませんが、体験した人に話しを聞けば、100人が100人肯定的な答えが返ってきます。
この落差を生じるのは、痛みに効くのは薬しかないと教える医学教育や医療制度にあります。そのため、病院で貰う鎮痛薬は、何故効くのかわからないのに無条件で信じています。
痛みという感覚は、当人でないとわからない感覚です。良くなったかどうかも当人でないとわかりません。
英語に"seeing is believing"と言う諺がありますが、直訳すると「見る事は信じる事」となり、日本語の"百聞は一見に如かず"と同意語とされます。
光線療法の鎮痛効果も試してみれば"seeing is believing"で納得できます。
■光線療法が効く理由は?
どうして光線療法が痛みに効くのか、その理由を知るよりも、どんな痛みにでも試してみて体験を通して効果を納得してもらうのが1番の近道です。
しかし体験した上で光線の作用機序を知れば一層安心して使えますので、要点を述べておきます。
光線療法が痛みに効く理由を知るには、どうして痛むかを知ることから始まります。
例えば、炎症の際に患部でほぼ共通に認める所見は、組織の障害、循環障害、組織の再生です。この患部に光線を照射すると、主として赤外線が体内深部にまで透過し、そこを内部から温めます。
一方、生体には体温を一定に保つ機能があり、そこを循環する血液やリンパ液を増やして局所的な体温の上昇を防ごうとします。
その結果、局所の循環障害を改善して治癒機転を促しますが、同時にむくみを軽減し、緊張を和らげ、老廃物や発痛物質を排泄しますから、即効的に痛みを鎮めます。
なお光線の代謝を活発にする効果は、組織の再生を早めますから治療期間を短縮します。内臓痛の場合、光線の温熱効果に加え、痛みのあるところに光線をかけることで自律神経機能を調整し、内臓痛を和らげ、機能を正常化します。
以下、光線療法が痛みに効く主な作用をまとめますと、
(1) 循環障害を改善する
(2) 筋緊張をほぐす
(3) 神経の作用を整える
(4) 内蔵機能を調整する
(5) 組織の修復を促す
このように、光線療法の鎮痛効果は、生理機能を賦活して自然治癒力を促し、回復力を高めることにあり、単なる対症療法ではありません。
しかし光線療法を痛みの治療に効果的に使うには若干のコツがあります。それは作用機序からいって、照射時間と鎮痛効果との間には相関関係が成り立つことです。即ち、病状の程度に応じて、与える光線のエネルギー量を増やすため、長時間、頻繁に照射しなければなりません。
しかも照射量を増やしても副作用は心配ありませんので安心して使えます。
■薬が効かない高齢者の痛み
現在使われている大半の鎮痛薬、一般に非ステロイド系消炎鎮痛剤をいわれる薬剤の作用機序は、起炎・発痛物質の合成抑制にあります。従って、原因が明らかで強い炎症反応を伴う急性の炎症では、鎮痛効果は比較的優れていますが、加齢に伴って何となく痛みだし、かつ治りにくく長い経過をとるが炎症反応の弱い痛み、特に高齢者の慢性痛の場合には余り効きません。反面、冒頭でも述べたように、炎症は傷害を修復する機転の副産物と考えられ、治癒を促す目的的な症状です。しかるに鎮痛薬による薬物療法は、この炎症反応を抑えることで単に痛みを止める対症療法です。ここでも自然治癒力がおざなりにされています。その上、薬の使用が長引くため投与量が多くなり、効かないが故に副作用にもつながります。
そのうち最も注意しなければならないのは、特に高齢者で見られる肝障害で、時に極めて重篤な結果をもたらす事があります。
従って、治癒力が相対的に衰える高齢者の場合、鎮痛薬の適応と限界を知り、副作用について知ることは、却ってマイナスになることを防ぐためにも意味があります。
痛みの治療法には色々ありますが、光線療法の鎮痛効果の作用機序は他の治療法と異なり、原因に作用して鎮痛効果を現します。特に加齢に伴って衰える治癒力を高めて無理なく痛みを和らげますから、薬の効きにくい慢性の深部痛は良い適応疾患になります。
■多灯照射(全身照射)の薦め
光線療法は単に痛みを消すだけでなく、原因に作用して回復を促し緩解、治癒にいたる治療法です。この事実を信じて効果が出るまで続ける事が肝要です。
この際、前に述べたように、一般的には病気が重たいほど照射時間を長くしなければなりません。このような場合、数台の治療器を同時に使って照射することによって、比較的短時間で効果をあげることが出来ます。
アークメディカルでも、リウマチのように羅病関節が全身各所にあって激しく痛み、後遺症として関節の機能障害を伴うような症例で、数台の治療器を使う多灯照射を薦め、優れた効果を認めています。
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